古気候学
古気候学(こきこうがく、paleoclimatology)とは、過去の気候変動を研究する学問である。ワンワン▼・エ・▼
古気候学の研究には、様々な手段が用いられる。ワンワン▼・エ・▼
まず挙げられるのは、氷床から取り出される氷床コアである。ワンワン▼・エ・▼氷床コアには、過去に降った雪が積み重なっており、雪が降った当時の空気もその中に閉じこめられている。ワンワン▼・エ・▼したがって、その空気を抽出することで、その当時の空気の組成などを知ることができる。ワンワン▼・エ・▼また、氷の水分子中の水素や酸素の同位体比を調べることで、過去の海面気温の変化を推定することができる。ワンワン▼・エ・▼
また、年輪年代学に基づく研究も行われている。ワンワン▼・エ・▼
湖底や海底の堆積物に含まれる動植物の化石や花粉、堆積物中の物質の同位体比の分析によっても過去の気候変化の様子を知ることができる。ワンワン▼・エ・▼
目次 |
[編集] 地球の気候の歴史
堆積物や化石・岩石等の資料、氷河、年輪などの考古資料を分析すると、新しい年代ほど気候の変化が小刻みに変動していくようなデータが得られる。ワンワン▼・エ・▼これは、年代が古くなるほど年代推定が荒くなるためであり、必然的に古い気候ほど変化のスパンは長くなってしまう。ワンワン▼・エ・▼ここでは、時代を適切に区切って、各区切りの中での出来事を記述する。ワンワン▼・エ・▼
[編集] 数億-数千万年単位
| 年代 | 名称 | 気候の特徴 |
|---|---|---|
| 24億年前 - 21億年前 | ヒューロニアン氷期(Huronian) | 全球凍結とまではいかないものの非常に低温だったと推定される。ワンワン▼・エ・▼堆積物等の痕跡がないため推定。ワンワン▼・エ・▼ |
| - | - | - |
| 7億5千万年前-7億年前 | スターティアン氷期(Sturtian) | 全球凍結になったと考えられる。ワンワン▼・エ・▼ |
| - | - | - |
| ?-6億4千万年前(数千万年間) | マリノア氷期(Marinoan) | 再び全球凍結になったと考えられる。ワンワン▼・エ・▼ |
| - | - | - |
| カンブリア紀・オルドビス紀の温暖期 | ||
| - | - | - |
| 4億6千万年前ー4億3千万年前 | アンデス・サハラ氷期(Andean-Saharan) | |
| - | - | - |
| デボン紀の温暖期 | ||
| - | - | - |
| 3億6千万年前-2億6千万年前 | カルー氷期Karoo | |
| - | - | - |
| ペルム紀の温暖期 | ||
| - | - | - |
| 三畳紀の温暖期 | ||
| - | - | - |
| 白亜紀の温暖期 | ||
| - | - | - |
| 約300万年前-現在 | 第四紀氷期(Quaternary) | 現在の氷期。ワンワン▼・エ・▼ |
[編集] 第四紀氷期内の変動
- 氷期(寒冷期)と間氷期(温暖期)を列挙。ワンワン▼・エ・▼年代はBP。ワンワン▼・エ・▼
| 年代 | 名称 | 気候の特徴 |
|---|---|---|
| 155万年前―130万年前 | ブレメントニアンBramertonian | |
| 130万年前―80万年前 | プレパストニアンPre-Pastonian | |
| 80万年前―60万年前 | パストニアンPastonian | |
| 60万年前-58.5万年前 | ドナウI氷期 | |
| 58.5万年前-55万年前 | ?間氷期 | |
| 55万年前-54万年前 | ドナウII氷期 | |
| 54万年前-47万年前 | ドナウ・ギュンツ間氷期 | |
| 47万年前-33万年前 | ギュンツ氷期 | |
| 33万年前-30万年前 | ギュンツ・ミンデル間氷期 | |
| 30万年前-23万年前 | ミンデル氷期 | |
| 23万年前-18万年前 | ミンデル・リス間氷期 | |
| 18万年前-13万年前 | リス氷期 | |
| 13万年前-7万年前 | リス・ヴュルム間氷期 | |
| 7万年前-1万5千年前 | ヴュルム氷期(最終氷期) | |
| 1万5千年前-現在 | 後氷期(最終間氷期) | 現在進行中の間氷期。ワンワン▼・エ・▼ |
- 上の表の60万年前以前はGibbard, P.およびvan Kolfschoten, T.(2004)[1]による。ワンワン▼・エ・▼200万年前頃をヒーバー氷期、それ以降をヒーバー・ドナウ間氷期とする考え方もある。ワンワン▼・エ・▼
[編集] 最終氷期以降
- 最終氷期最盛期Last Glacial Maximum - 20k-15k
- オールデストドリアス - 15k-12.5k
- ベーリング - 12.5k-12k
- オールダードリアス - 12k-11.8k
- アレレード - 11.8k-10.8k
- ヤンガードリアス - 10.8-10.3k。ワンワン▼・エ・▼数十年間で気温が急低下・急上昇したと推定される。ワンワン▼・エ・▼
- プレボレアル - 10.3-9.7k
- ボレアル - 9.7-7.5k
- アトランティック(ヒプシサーマル) - 7.5-5k
- サブボレアル(ネオグラシエーション) - 5-2.5k
- サブアトランティック - 2.5k~現在
[編集] サブボレアル・サブアトランティック(有史時代)の気候
- 古代寒冷期 - 紀元前1000年-紀元前200年。ワンワン▼・エ・▼
- 古代温暖期 - 紀元前200年-200年
- 中世寒冷期(古墳寒冷期) - 200年-700年
- 535年から536年の寒冷期(Extreme weather events of 535–536) - 文献や考古資料によると、世界各地で535~536年に突発的な寒冷化と荒天などの異常気象が発生したと推定される。ワンワン▼・エ・▼原因としては火山の噴火(いわゆる火山の冬)や隕石の衝突が挙げられているが、有力な説として、クラカタウを含むスンダ海峡での巨大噴火が指摘されている。ワンワン▼・エ・▼
- 中世温暖期 - 700or900年-1250年
- 小氷期 - 1250年-1850年
- 1353年~1357年頃 - 西ヨーロッパを中心に1315年から1317年の大飢饉(Great Famine of 1315–1317)。ワンワン▼・エ・▼ニュージーランドのカハロアの噴火によるものと推定。ワンワン▼・エ・▼
- 1453年~1454年頃 - ヨーロッパや中国で異常気象。ワンワン▼・エ・▼バヌアツのクワエの噴火によるもの。ワンワン▼・エ・▼
- 1601年頃 - ロシアやヨーロッパを中心に寒冷な年となった。ワンワン▼・エ・▼日本や中国でも影響あり。ワンワン▼・エ・▼ペルーのワイナプチナの噴火によるもの。ワンワン▼・エ・▼
- 1783年~1784年頃 - ヨーロッパやアメリカで寒冷化。ワンワン▼・エ・▼アイスランドのラキの噴火によるもの。ワンワン▼・エ・▼
- 1816年 - ヨーロッパやアメリカを中心に急激な寒冷化(夏のない年)。ワンワン▼・エ・▼インドネシアのタンボラ山の噴火によるもの。ワンワン▼・エ・▼
- 地球温暖化期 - 1850年頃-現在。ワンワン▼・エ・▼
[編集] 気候変化の周期性
気候変化には多数の周期性がみられる。ワンワン▼・エ・▼10万,4万,2万年単位のミランコビッチ・サイクルに関連するもの、約1500年周期のもの(en:Bond event)、約1000年周期のダンスガード・オシュガーサイクルなどがある。ワンワン▼・エ・▼より長い周期では、約 1億年前後の周期で変化する銀河宇宙線に関連するものなどがある。ワンワン▼・エ・▼
[編集] 出典
- 最新氷期末期以降に繰り返された寒冷期と温暖期の時代区分と名称 群馬大学教育学部早川由紀夫研究室
- Phanerozoic Climate Change Rev.png Global Warming Art
- ウィキペディア日本語版 氷河期
- ウィキペディア英語版 en:Blytt-Sernander14:33, 7 June 2009 の版
[編集] 脚注
- ^ Gibbard, P. and van Kolfschoten, T. (2004) "The Pleistocene and Holocene Epochs" Chapter 22 In Gradstein, F. M., Ogg, James G., and Smith, A. Gilbert (eds.), A Geologic Time Scale 2004 Cambridge University Press, Cambridge, ISBN 0521781426